高等学校情報科

提供開始:平成15年(2003年)7月15日

平成15年度入学者から必修に。

高等学校学習指導要領の改正により、高校に新教科「情報」が誕生し、平成15年度入学者から「情報A」、「情報B」、「情報C」のうち1科目が必修になりました(標準単位数は、いずれも2単位)。

情報A・B・Cは、次のような性格の違いを持つとされています。(文部省『高等学校学習指導要領解説 情報編』(開隆堂出版・平成12年(2000年)3月)28・29頁)

「情報A」は,コンピュータや情報通信ネットワークなどの情報機器を活用する実習を多く取り入れる。それらの活動を通して基本的な技能の育成を図り,「情報活用の実践力」を高める。それとともに,活動の具体例を通して,帰納的に「情報の科学的な理解」を育成し,体験的に「情報社会に参画する態度」を育成する。「情報A」は,コンピュータや情報通信ネットワークなどの活用経験が浅い生徒でも十分履修できることを想定している。

「情報B」は,コンピュータの仕組みやコンピュータを活用した問題解決の学習を通して,「情報の科学的な理解」を深めていく。コンピュータの機能や仕組みの理解だけにとどまらず,コンピュータを効果的に活用するための考え方や方法を習得させ,「情報の科学的な理解」を深めるとともに「情報活用の実践力」を高めることが重要である。また,コンピュータ等で使われている情報技術が社会の様々な分野で応用されていることを理解させ,情報社会を支える技術の在り方について考えさせることを通して「情報社会に参画する態度」を育てる。「情報B」は,コンピュータに興味・関心を持つ生徒が履修することを想定している。

「情報C」は,情報の表現方法やコミュニケーションについての学習,実際の調査活動,情報社会の理解を通して,「情報活用の実践力」を高めるとともに「情報社会に参画する態度」の育成を重視する。これらの活動に関連させて,情報機器や情報通信ネットワークの仕組みや特性などの「情報の科学的な理解」も併せて育成する。「情報C」は,情報社会やコミュニケーションに興味・関心を持つ生徒が履修することを想定している。

要は、3科目とも「情報活用の実践力」、「情報の科学的な理解」、「情報社会に参画する態度」の育成を目指し、「情報A」は「情報活用の実践力」、「情報B」は「情報の科学的な理解」、「情報C」は「情報社会に参画する態度」をそれぞれ重視するということのようです。

各教科・科目の目標、内容等は、学習指導要領に示されていますが、より具体的な内容を知るには、NHK高校講座「情報A」が参考になるでしょう。

NHK高校講座「情報A」 教育テレビ 隔週金曜日 午後3時〜3時30分
(再放送)毎週火曜日 午前1時〜1時30分(月曜日深夜)
     翌週金曜日 午後3時〜3時30分

金曜日、その翌週の火曜日・金曜日、翌翌週の火曜日と4回同じ内容を放送しています。まじめに勉強という感じではなく、楽しく学べるような番組になっています。

7月18日(金)からは、2回にわたり「Webで発信しよう」と題して、Webページの作成方法を学びます(夏休みに入るため、再放送の一部は9月になります)。

ついでに触れると、同講座の「理科総合A・B」も、高校講座というより科学情報番組のようなつくりになっていて楽しめます。

NHK高校講座「理科総合A・B」 教育テレビ 毎週水曜日 午後3時〜3時30分
(再放送)毎週金曜日 午前1時〜1時30分(木曜日深夜)

「理科総合A」(物理・化学)と「理科総合B」(生物・地学)を交互に放送しています。

平成15年度入学者から「理科基礎」、「理科総合A」、「理科総合B」のうち1科目以上が必修になりました(標準単位数は、いずれも2単位)。

☆関連サイト

学習指導要領(文部科学省) www.mext.go.jp/a_menu/shotou/youryou/
高等学校学習指導要領(平成11年3月29日文部省告示第58号) www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301d.htm
第10節 情報(第2章 普通教育に関する各教科) www.mext.go.jp/b_menu/shuppan/sonota/990301d/990301k.htm

NHK高校講座 www.nhk.or.jp/kokokoza/
NHK高校講座「理科総合A・B」 www.nhk.or.jp/kokokoza/rikasougou/
NHK高校講座「情報A」 www.nhk.or.jp/kokokoza/jouhou/

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